
ライブ終わりのおしどり大名にインタビュー
こんにちは!出囃子のライタークロコです。
ライターとしての経験もお笑い好き歴もまだ浅いですが、ご縁あって『出囃子ーDEBAYASHIー』で記事を書かせていただいています。
出囃子-DEBAYASHI-とは?ブレイク前のお笑い芸人と”お笑いラバー”を繋ぐオンラインプラットフォーム。2022年4月に始まったばかりの新しいサービスなので、みなさん名前だけでも覚えて帰ってください。
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Contents
おしどり大名にインタビュー
今回は、エモライブ「一味同心」終わりのおしどり大名のおふたりにインタビューをさせていただきました。ざっくばらんなお話も交えつつ、根の真面目さを感じるインタビューになりました。
対自分も、対観客も「お笑い」のスイッチが大切
ライブ、お疲れさまでした。とても楽しかったです!日々、たくさんのライブに出られていると思いますが、ライブ前のルーティンなどはありますか?
ネタ合わせは大前提として、はじめて一緒になる先輩がいたら挨拶したり、なるべく他の出演者と話すようにしています。ライブをきっかけに横のつながりを増やしたいという。
吉本さんみたいに、どこに行ってもたくさん先輩がいるというわけではないですから、他事務所の方とも仲良くなりたいというのはあります。あとは養成所で習った滑舌の練習をしたりですかね。
てんこさんは、滑舌の練習とかはあまりやりませんか?
滑舌の練習というより、本番でしっかり声を出すための発声練習込みで、挨拶や会話をしている感覚ですね。以前は本番前に屈伸していたけど、体より声に気を配ったほうがスイッチが入る気がして。だから、出番前は口を動かします。まあ、ネタ合わせさえできていれば、直前まで黙っててもトチることはないんですけどね。
でも、てんこはネタ合わせしても本番だと全然違うんですよ!
アドリブがたくさん出る?
アドリブではないんですけど、アドリブに見えるというか。ネタ合わせと全然感じが違うから、僕もちょっと笑っちゃったりする。よくないんですけどね。
でも、そういう楽しそうなところがいいですよね。
そこも含めて、感覚をお笑いモードにもっていくというか。例えば街で「ギャグやってください!」と声をかけられても、スイッチがオフだと羞恥心が出ちゃう。なので、渋谷のど真ん中でもギャグをやれるような、そういう状態に自分でもっていきます。
あとは、お客さんの感じをチラッと見ますね。「どういう人が多いかな」とか「笑ってるかな」とか。
今日のお客さんはどうでした?
今日は初めてのお客さんが多かったのに、内輪ネタをやりすぎてあんまりウケてなかった。
このユニットライブは10回目の開催なんですけど、今までで1番盛り上がらなかった。これは久しぶりに大反省会ですね。
そんな思いがあったとは…
もっと盛り上がってよかったかなーと。ただ、今日のお客さんにはハマらなかったというだけで、他の日にはハマったかもしれない。日によって、お客さんによって全然違うから。
ネタの感覚は一致させすぎない
観客としては楽しかったので、「今までで1番盛り上がらなかった」というのは驚きました。
反省会などライブの振り返りは、全員で意見を言い合う感じですか?
全員だと周りの様子を伺ったりしちゃうので、僕は個別で話しますね。その方が、この人はこう思ってるけどこっちの人はこう思ってるとか、いろいろな意見を聞けて勉強になる。ネタについては聞かないですけど。
ネタについて聞かないというのは?
ネタについていろんな人に意見を聞いたら、ちょっとブレてしまう気がして。だから、ネタというよりはライブ全体のことを聞きます。
おふたりではネタについて話しますか?
出番終わりでは話さないですね。どちらかというと、出番前の方が話す。
あんまり2人でネタの感覚を一致させすぎると、広がりがなくなってしまう気がしていて。
お互い今日の出来はそのまま持って帰って、次のネタ合わせのときに「あぁ、ここは同じ感覚だったんだな」とか「そこはちょっと違うんだな」とかすり合わせができればいい。
おしどり大名の意外なルール
ネタに遊びを持たせておくというのはおふたりとも仰っていますが、おしどり大名として決めていることはありますか?
そんなに決めごとはないですね。縛ってガチガチになるのは嫌なので。
でも、ネタ中に僕が降りるというか、引いちゃうのはやめようというのはある。てんこがボケてお客さんがスンとなってしまっても、僕が降りなければなんとかなる気がして。どこまでも一緒にいくというか。
あとはアレですね。もしも「お笑いの仕事」と「本当に好きな子とのデート」が被ったら、デートを優先して良いことにしています。
デートを優先していいんですか?!意外です。
あくまでもドタキャンではなく、事前にお断りできるような仕事だったら、ですよ?
こんなこと言ったら「お笑いが最優先だろ!」と怒られそうだけど…。バイトよりはお笑いが優先だけど、本当に好きな子との予定ならそっちを優先させていいと思ってるんですよ。
つい最近もあったよな(笑)。
そこは、お互いうまく調整して(笑)。
あと、基本的に秘密は無し。
だから、事前に共有していれば、エピソードとして言わないでほしいことは言わない。でも、共有してなくて周りから情報が入ってきたことは言っていい、というルールです。
というと?
例えばはるのぶが、お笑いの仕事があったけどデートのために休みを取ったとします。
そのとき、正直に「デートだから休みたい、言わないでほしい」なら、黙っておきます。でも、「今日ちょっと地元の先輩来るから出られへんわ〜」と言っていたのに、周りから「はるのぶ、昨日合コン行ってたよ」と聞いたら、これは言う!
毎回、正直に言ったらいいのでは(笑)?
けっこう正直に言ってますよ!
「明日、休みたい」と言ってきたときに、こちらもあえて理由は聞かないんですよ。で、なんで休んだんだろうなとはずっと思ってる。あえて泳がせて、周りから情報が来るのを待つ。そっちの方がおもろいこと多いですからね。
遊んでいると見せかけて・・・全ての道は集客に通ず
合コンなど、頻繁に飲みに行かれるんですか?
オフというか空いた時間は、飲みに行くことが多いですね。
はるのぶは、いろんな飲み会してますから。
言い方に含みがありますね(笑)。
ちょうど逃げ切れる表現ですね(笑)。飲み会って、いろんな種類がありますから。先輩と仕事終わりに行くやつから、ただただエロいやつまで。
『出囃子』管理人の吉田さんとも、1回合コン行ってます(笑)。
そうなんですか(笑)!
でも、吉田さんは僕ともつながってるんで、いろいろバレる可能性もある。だから、吉田さんとしている合コンなんて序の口です。僕とつながっていなくて、絶対に情報が来ないような人たちとしている合コンは本当にやばい。
そんなことない(笑)!お客さんを増やすというのも、今は大事なのかなと。ライブに呼ぶというか、飲み会で仲良くなった人にライブに来てもらうという目的があります。
そういうはるのぶのツテでライブに来てくれるお客さん、本当にけっこういるんです。
僕らはまだまだ若手なので、1人でも多く集客出来るっていうのは重要なんですよ。
最近、先輩のライブに少しずつ呼んでもらえるようになったんですけど、そういうときに1人でも2人でも来てくれるお客さんがいると、また次につながったりする。だから今は、コツコツとそういうのを積み上げていく時期なのかなと思っています。
トーク力は1日にして成らず
はるのぶさんの飲み会活動、実績ありなんですね。
一見関係なさそうな日常生活も、芸人としての活動に繋がっているんですね。
そうですね。よく浅草に出てるんですけど、そこのオープニングMCとかでちょっと話せるようなエピソードは日常から探したりしてます。
僕も、トークは考えてますね。ダウンタウンの松本さんとか島田紳助さんが好きで、毎晩『松紳』を聴きながら寝てます。おもしろいトークって、ただ起きたことをつらつら喋ってるだけじゃなくて、そこに感情がひとつ乗っていると思っていて。
感情がひとつ乗っているとは?
僕、割とすぐイラッとしちゃうんですよ。デリバリーのバイトをしているときに、横通っただけで「きゃー!」って声出す人とかに。でも、ただイラッとするのではなく、どうやったらユーモアのあるトークになるかを考えてます。
今、お笑いの意識高いみたいなカッコつけて「『松紳』のトークを毎日聴いている」とか言ってますけど、恋愛心理テクニックとかのYouTube見て寝落ちしてますから(笑)。
それは彼女にフラれたときに見ないと寝られなかっただけ!
そんなの言ったらキリないですよ。僕たちコンビのYouTubeチャンネルはアカウント共有してるんですけど、たまにそこの履歴見ると害虫の殺し方ばっかり出てきますからね。
害虫駆除のバイトしてるんで、いかに安全に蜂を殺せるか調べてるんです(笑)。
はるのぶのせいで、おすすめ欄が虫の殺し方ばっかりになってるんです!
そうなんですね(笑)。ありがとうございました!
てらいなく、まっすぐ質問に答えてくれたおふたり。お互いをイジるエピソードが絶妙で、根底にある信頼関係を感じます。ばかばかしくて笑えるネタの裏側に、日々お笑いに真面目に対峙している姿を発見しました。
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