【球-1グランプリその後】第4回バトスタデーレポート

2022.09.01
コラム

じわじわと秋の気配を感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
季節は秋へと移り変わろうとしていますが、今回は2022年8月11日に開催された真夏のビッグイベント「バトスタデー」の様子をお届けします!

バトスタデーとは?
堺シュライクスが公式パートナーシップを締結している漫画『バトルスタディーズ』とのコラボイベント。毎年多くのファンが球場に足を運ぶ真夏の一大行事。
>>バトスタデーについて知りたい方はこちら!

出囃子のコラムで、なんでバトスタデー?

過日開催された、出囃子初の賞レース「球-1グランプリ2022」。優勝者には賞金10万円だけでなく、副賞として「バトスタデー」への出演権が授与されました。
そう。一見、お笑いとは全く関係なさそうな野球のイベントですが、実はお笑い芸人さんも出演するイベントなのです!

今回の球-1グランプリで37組の頂点に輝いたのは、タイタン所属の松尾アトム前派出所さん。しかし、残念ながら直前でスケジュールの都合が合わなくなり、急遽、準優勝のフェードローのおふたりが出演することに。本当に急な連絡だったにも関わらず、「優勝するつもりで、8月11日はスケジュール空けていたんですよ」とのこと。ナニソレ、スゴイ。

ということで、今年の「バトスタデー」の実況中継はフェードローのおふたりに決まりました。
↓フェードローの球-1グランプリ予選動画↓

梅田軍議

本番前夜、『バトルスタディーズ』の作者・なきぼくろさんやシュライクスの大西監督、実況中継をするフェードローのおふたりが大西監督の焼肉店「笑ぎゅう」に集まり、打ち合わせが行われました。
PL学園OBで甲子園出場経験もある漫画家さんに、同じくPL学園OBで元プロ野球選手の野球監督、そして球-1グランプリ準優勝のお笑い芸人さん…この会、情報過多です。

大学の同窓生というおふたり。いったんはそれぞれ就職したものの、「お笑い芸人になりたい!」と数年前に脱サラして芸人活動を始めたそう。

乾杯も終わり、少し落ち着ついて各々タバコを吸い始めたりなどしていると、んん??
甲斐田さん、キセル吸ってるーーー!

はじめはボケなのかと思いましたが、ガチでした。キセル吸っている人、令和の世にもいるんだ…。
江戸時代、キセルは身分によって持ち方が違ったそうで甲斐田さんは「去年までは農民だったんですけど、今年から町人になりました」と言っていました。
キセルを吸っている人なんて絶対に気になるはずなのに、不思議と喫煙所で話しかけられたことは一度もないそうです。

門田さんは、本業の業界を言ったら社名を当てたり、出身地を言ったら地元の関連ワードがすぐ出てきたり、何でも知っている…!本人曰く「本、読んでるんで(キラーン✨)」とのこと。
博学とは全く関係ありませんが、この夜の打ち合わせでも、バトスタデー当日も門田さんはほぼ100%バチっとカメラ目線で写真に写っていました。

フェードローのおふたりは、孝行球児・メイデン古茂田さんと草野球仲間で、そこから「球-1グランプリ」を知ったのだそう。
ちなみに、今は島谷ひとみさんのチームに所属しているのだとか。え、島谷ひとみさんって草野球やってるの?!草野球のつながり、広いですね。
おふたりのYouTubeは、ズバリ『フェードローの野球ちゃんねる』。高校野球とプロ野球を中心に、毎日(!)更新中。まさに球-1グランプリに出るべくして出た、野球芸人なのでした。

NGほぼなし!という大西監督に、質問が止まらない一同。
大西監督のプロ時代のお話も、なきぼくろさんのPL時代のお話も刺激強めのエピソードばかりで、全く野球業界を知らないわたしは「野球選手、すご…」となるばかりでした。

そんなこんなで、明日のバトスタデーに向けて楽しい打ち合わせが終わりました。

いざ、バトスタデー!

シュライクスのホームである「くら寿司スタジアム」までは、梅田から1時間くらいです。

この日は晴天の真夏日で、15:00のイベントスタート直前に球場に到着した時には、朝から準備をしていた代表・松本はすでに前日とは別人の黒さに日焼けしていました。さすが、代表の大晦日。おつかれさまです。
と思っていたら、しばらく外に出ていただけでスニーカーを履いているのに足の親指がもげるかと思うくらい暑くて、「もう暑いというか痛い」という状態に。
こんな酷暑の中、数時間の試合をやりきる選手、すごすぎです…。

球場は、ナイターゲームを観戦しながらビールを飲むときくらいしか行かないので、もちろん客席しか入ったことがありません。今回は関係者ということで、球場の内部やグラウンドにも入ることができました。
くら寿司スタジアムは2020年に完成したばかりなので、どこもピカピカ。グラウンドは広くて、芝と土、さらに青空のコントラストが美しい。

なかなか入れない球場の“中”に「わー、すごーい」とミーハー丸出しでアガっていたら、『バトルスタディーズ』の主人公・狩野笑太郎の姿が…!
この完成度、作者のなきぼくろさんも太鼓判です。

今年で4回目となる「バトスタデー」。毎年テーマがあるのですが、今回は「野球×MUSIC」ということで、試合前のイベントと始球式に人気アーティストのベリーグッドマンさんが登場しました。
音楽に疎いわたくし、恥ずかしながらバトスタデーのゲストとして初めてベリーグッドマンさんを知ったのですが、曲はもちろん、トークやパフォーマンスで大いに会場を盛り上げていて「人気アーティスト、恐るべし…!」でした。

vs 和歌山ファイティングバーズ、プレイボール!

試合開始とともに、シュライクスの公式YouTubeで中継も始まります。
実はシュライクス、「日本一おもしろい中継」を目指して中継に力を入れているのです。お笑い芸人が実況中継をするのもその一環。さらに、業者に外注せず関係者だけでやっているというストイックさ!
「バトスタデー」が「代表・松本の大晦日」と言われる所以もここにあります。中継がある試合では、オーナー自らが4時間画面に張り付いてカメラのスイッチングをしているのです。おつかれさまです。

出囃子管理人・吉田も、バトスタデーでは中継カメラマンです。
Bluetoothイヤホンをインカムにして、各所連携を取りながら進んでいく中継。本来なら業者に丸投げしたくなるところを、自分たちでこなしているシュライクス関係者、すごすぎるぜ。

中継のオープニングが終わり、晴れやかな背中の門田さん。オープニングで何があったか気になる方は、ぜひアーカイブをご覧ください。

バトスタデーの中継の見どころは、バラエティに富んだ出演陣でお送りする実況解説。
1〜3回の実況は、なきぼくろさんと副代表・平山。

この実況がある中継、楽しそうじゃないですか?
ゴリゴリに野球をやっていたなきぼくろさんと、ポジションを最近覚えたという副代表・平山の掛け合いは、別室で中継を見ていた関係者も思わず笑っていました。
途中、なきぼくろさんが涙を流して笑う場面もあり、つつがなくベリーグッドマンさんに実況のバトンが渡りました。

4回をベリーグッドマンさんが実況し、5回からはついにフェードローの登場です!
前日の打ち合わせのときから「お笑い芸人さんって、普段もしゃべりがおもしろいんだなー」と感心していたのですが、実況ではさらに芸人さんのすごさを目の当たりにしました。
どう転ぶかわからない試合進行に合わせて、選手のデータや状況説明をしつつ笑いはふんだんに盛り込んで2時間近く喋り通すなんて、芸人恐るべし…!
フェードローのおふたりの野球知識や事前準備があったればこそですが、それに加えてやっぱりトークの地力がないとこうはいかないだろうと思うのです。

7回裏の攻撃が終わると、「ラッキーセブン」。
設立4年目にしてついに発足した、オーナー悲願の公式チアパフォーマンスチーム「シュライクガールズ」とライパチくんが、堺出身なら誰でも踊れるという「堺っ子体操」を踊ります。
イベントでのベリーグッドマンさんのバックダンスから、試合開始前、ラッキーセブンと出てくる度に盛り上がる、シュライクガールズ。いくつか衣装チェンジがありましたが、特にちょっと攻めたボディースーツの衣装がめちゃめちゃかわいかったです♡

ラッキーセブンは、シュライクスのマスコットキャラクター・ライパチくんの出番でもあります。
試合開始前に廊下で見た時には「マスコットいるな、写真撮っておくか」くらいの熱量だったのですが、半日チラチラと姿が視界に入っていたら、ラッキーセブンでライパチくんが踊る堺っ子体操は「絶対、見たいじゃん!」という気持ちになっていました。
最終的には「小さめのぬいぐるみ、欲しいかもしれない…」と思うくらいには、ライパチくんが好きになりました。

試合は、8ー2で堺シュライクスが勝利!
リーグ3連覇がかかっているシュライクス、マジックが2つ消えて5になりました。
(その後、8月23日に無事3連覇を達成しました!)

バトスタデーの盛り上がりと、本日の快勝で3連覇へ向けてさらに勢いが増した興奮で、試合後も熱気に包まれてるスタジアム。
そんな中、シュライクガールズと選手が両サイドに並ぶ花道を「来年は球-1優勝して、また来ます!」と帰っていくフェードローのおふたり。最後までしっかりギャグをしている姿、しびれました。

▼バトスタデー2022のダイジェスト▼

この記事を書いた芸人
某出版社
クロコ(元アルバイト)