西方見聞記〜大阪出張に行ってきました〜

2022.09.01
コラム

2022年8月8日

スレンダーパンダのじゅんせーさんが、青森の地方紙『東奥日報』の取材で『出囃子-DEBAYASHI-』を運営している株式会社NOMALに来社。>>東奥日報の記事はこちら!
普段はリモートだけれど、本業が夏休みなので取材を覗きがてらわたくしクロコもNOMALに出勤。

そもそも、なぜ「クロコ」と名乗っているかを少しお話ししておきたい。

わたしは普段、お笑いともライターとも関係のない企業で働いている。ライター経験はなく、お笑いもつい1年ほど前から好きになったビギナーだ。
ご縁あって『出囃子-DEBAYASHI-』でライターをさせてもらえることになったのだが、副業NGなので絶対にバレたくない。しかし、ライターをするからには記事に記名が必要で、何かしらライターネームを考えてねということになった。

どうしようかと考えたけれど、まーったく浮かばない。
ある雑誌の編集アシスタントの方が、ずっと「アシ◯◯(イニシャル)」という表記で紙面に登場していて、独立を機に本名で活動されているのが頭に浮かび「いったんイニシャルでいいか」と思った。

クロコ

ライターネーム、「M」にします。

代表・松本

なめてんのか?

あえなく、イニシャル案はボツった。
もう自力では無理…となり、一緒に考えていただいた。
顔出しNG、『出囃子』なのでなんとなく和風で、などの要素を挙げていったところ、

代表・松本

黒子、いいんじゃない? 顔バレしないし。

出囃子管理人・吉田

いいね。表記もカタカナにしちゃえば、なんか名前っぽい。

ということで、わたしのライターネームは「クロコ」に決まった。

名前の次は、アイコン問題。
「黒子」をGoogleで検索しても正直どの写真も同じだったので、

クロコ

これなら、フリー素材でよくないですか?

代表・松本

やる気あんのか?

クロコ

……黒子の衣装、着させてください!

黒子意外の候補は白塗りを免れないものばかりだったので、黒子になって本当によかった…。
という次第で、出囃子ライター「クロコ」として絶賛活動中です。

話は戻って。
じゅんせーさんの『東奥日報』の取材が終わると、数日後に控えた堺シュライクスのイベント「バトスタデー」について、みんなで楽しそうに話している。
いいなー、大阪。行きたいなー、大阪。

クロコ

わたしも大阪行きたいです!

代表・松本

記事書くならいいよ。

え? いいの!? いぇーい!
ということで、突然大阪に行けることになった。本業でも出張行ったことないのに!

2022月8月10日

12時、東京駅集合。
新幹線なんて、片手で数えられるくらいしか乗ったことがないので「新幹線で大阪」という字面だけで楽しい。

代表・松本

ごはん食べた?

クロコ

適当に食べてきちゃいました。

代表・松本

食べて来ちゃったの? 新幹線に乗るときは、カツサンド食べるでしょ!

人生、まだまだ学ぶことが多い。カツサンドはしっかり食べました。

夕刻より、明日の「バトスタデー」に向けてお偉方が集まり、打ち合わせ@笑ぎゅう

『バトルスタディーズ』の作者・なきぼくろさんや、堺シュライクスの大西監督、実況をする球-1グランプリ準優勝のフェードローのおふたりが来ると直前で知り、半端ない場違い感に震え出す。そんな大物が集まるなんて聞いてないよ!NOMALの人と在阪関係者くらいの感じかと思ってたよ…自分、いて大丈夫か?
「大阪行きたいです!」「いいよ」という実にふんわりした感じで、呼ばれてもないのに大阪に来てしまったのでこの夜の集いもよくわかっておらず、変なTシャツを着てきてしまった…南無三。

なきぼくろさんは、もちろんはじめましてで序盤はその風貌ゆえに「あんまり目に付かないようにしよう…」とちょっとビビっていたのだけれど、とても気さくな方だった。
TKGの写真を撮ろうとしたところ「ちょっと待って!」と、わざわざ卵黄を口にくわえてカメラに目線をくださるやさしさをご覧あれ。

牛タン大好きなのに、アルコールのせいで咀嚼のめんどくささが食い意地に勝てず、1枚しか食べられなかったことだけが悔やまれる。

2022年8月11日

この出張の本丸「バトスタデー」当日。
実は、こっそり出囃子サイトのリニューアルオープン日でもある。
数日前から少しずつ新サイトへの移行作業をしていたのだが、それがテスト環境だったと発覚したのは、朝のことです。OMG!
作業時間がまだ半日あったので『お笑いラジオスターウィーク2022』の8月11日分、マユリカ→東京03→なすなかにしを完走できたから、いいのです…。わたしの夏休みにあわせて、お笑いラジオウィークをやってくれるオールナイトニッポン、最高だな。

気を取り直して、いざ「バトスタデー」へ。
天気にも恵まれ、青空、グラウンド、夏休み、Yeah!みたいな現場だった。

代表・松本は中継のスイッチング、副代表・平山は実況、出囃子管理人・吉田は中継カメラマン。まさに、NOMAL総力戦。
…あれ?一応、お手伝いをしようと思って来ているのに、全く何の役にも立ってないな??

野球の実況中継ってまぁまぁ特殊な仕事だと思うのだが、「笑いを入れつつ2時間実況」をやりきったフェードローのおふたり。元々野球がお好きというベースはあるにしても、プロだなー。

試合中はもちろん、片付けですら何の役にも立たなかった…。来年は、コードを八の字巻きにできるようになって、リベンジしようと誓った。

シュライクス首脳陣が集まり、打ち上げ。みなさん、本当にお疲れさまでした。
昨夜、なきぼくろさんが「みんな、仕事の話してる時キラキラしてて楽しそうだよね。」とおっしゃっていたけれど、本当にその通り。この2日間、楽しそうなオトナにばかり会っている。

※バトスタデーについては、別途書いているのでそちらをご覧ください。

2022年8月12日

最終日はフリーということで、憧れの地マンゲキへ。
マンゲキ。よしもと漫才劇場。
「マンゲキ行きたいなー。でもせっかく行くなら見たい人いっぱい見れるやつを狙いたいよなー。あー、マンゲキ行きたいなー」と思い続けて1年。突然、夢叶う。

近くの路地を通っていたら、初めて来たはずなのに既視感があって「おー!ここは見取り図のYouTubeで出てたところだ!!」と小さく興奮するなどした。

東京で見たお笑いライブは、出囃子(出てくる前に流れる曲)が統一されているものが多かった。今回のマンゲキでは、全芸人の出囃子が用意されているライブで、それがとてもよかった。個性というか世界観をより感じられる気がした。で、出囃子のチョイスがイケてるね!という理由で、男性ブランコが好きになった。

劇場を出ると、NMB48の何かしら待ちと思しき男性陣がわんさかいた。マンゲキには若い女の子たちがたくさんいたし、漫才劇場、グランド花月、NMB劇場がひしめき合うこの区画、カオス。せっかく大阪に来たからにはたこ焼きくらいは食べておかねばということで、新幹線の乗車前に駆け込みたこ焼きをキメて、帰路についた。

西の地で見聞きしたこと

以前、缶コーヒー「ジョージア」のCMで「世界は誰かの仕事でできている。」というコピーがあった。今回の大阪出張で「ほんとにそう!!!」となった。
ゼロから球団をつくって経営している人がいて、大きなイベントを運営している人がいて、野球を生業にしている人がいて、漫画を生業にしている人がいて、お笑いを生業にしている人がいる。みんなそれぞれに全く別の仕事をしていて、それがいくつか集まったり繋がったりして何かの形になっている。普段は、その出力だけを目にしているのだ。

言葉にしたら当たり前のことだけれど、でっかいスタジアムを目の前にしたら、スケールと関係者の実行力は圧倒的なインパクトで実感になった。世界は、誰かの仕事でできている。楽しそうなオトナたちがつくっている世界もあると、知ってしまった。

わたしもこれからライターとして記事を書いて、そちらの世界に行けるだろうか。わくわくしながら、世界をつくっていけるだろうか。
突然の大阪出張で、存外に大変刺激的な夏休みになったのだった。

ここまで書いて「みんなはしっかり働いていたけれど、私は大阪まで連れて行ってもらってヘラヘラしていただけだ…!」と気がついてしまった。誰にもバレていませんように…。

完。

この記事を書いた芸人
某出版社
クロコ(元アルバイト)