【真冬のビッグレース】出囃子大賞典レポ_優勝はスーパーニュウニュウ!
2022年もあと数日。12月に入ると「もう12月か、早いな−。もう1年終わっちゃうなー」という会話がそこかしこでされるのは、師走の風物詩。さすがに寒くなってきて、鍋を食べがちになるのもこの季節。
そうこうしているうちに、M-1の決勝が開催されて日本の一部がクリスマスより盛り上がるのも年末の風物詩。10月にふるさと-1のMCをしていただいたウエストランドさんの優勝、テレビの前で沸きました!
また別の一部では、お馬さんの疾走に大金が飛び交い当たったの外れたのがニュースになるのも年末の風物詩。TVerという大変便利なサービスのおかげで、東京にいても関西のローカル局で放送されている『オールザッツ漫才』が見られるようになって「もうオールザッツの季節か。今年も終わるなー」となるのは、新しい風物詩。
そんな、数ある年末の風物詩に割り込もうとしているのが「出囃子大賞典」!いつか「M-1の後は出囃子大賞典だね」と言われるように、俺はなる!
出囃子大賞典とは?
「今年、最も力を入れた勝負ネタ」を競う、真冬のビッグな賞レース。賞金は30万円。予選には、出囃子主催の賞レースとしては過去最多の107組がエントリー。予選を勝ち抜いた12組が、浅草の東洋館で決勝を戦います。参加者の芸歴は1年目から20年目までと幅広く、コンビもピンも、漫才もコントもギャグも、おもしろければ何でもありのお笑い無差別級です。今回は初めて舞台裏の生配信も行いました。ネタ直後の感想など当日の臨場感を覗けるので、アーカイブでぜひ!
>>出囃子大賞典、特設ページはこちら!
>>舞台裏生配信のアーカイブはこちら!
2022年4月にサービスがスタートした『出囃子-DEBAYASHI-』。
7月には野球ネタNo.1を決める「球-1」を、10月にはふるさとネタNo.1を決める「ふるさと-1」を開催しました。そんな出囃子の2022年を締めくくるのは、今年1番の勝負ネタを競う「出囃子大賞典」。開催する度にエントリー数の過去最多を塗り替えていくの、M-1と同じじゃないか。いい感じ!
Contents
時は師走、所は浅草。
MCはダニエルズさん。
僕たちタイタンという事務所に所属しているんですが、タイタン知ってますか?1番上に爆笑問題さんがいて、その下に先日M-1グランプリで優勝したウエストランドさんがいて。
我が事務所から、M-1チャンピオンが出ました!
で、僕たちとか若手がいて、一番下に太田光代がいます。
それ社長だから!
あれ、今日って配信あるんでしたっけ?ある…!死ぬかもしれません。
M-1決勝戦の直後ということで、タイタントークで盛り上げてくれました。
ダニエルズさんのMCは珍しいらしく、出演者からは「誰よりも緊張してる!」と言われていました。
決勝基本情報
優勝は、得票数で決します。来場者、配信視聴者はおもしろかった3組を選んで投票。審査員は1人=10票分で、1組に投票。
審査員は、『オールザッツ漫才』(MBS)総合演出の清水涼平さん、大会実行委員長の弊社代表・松本祥太郎です。
前回のふるさと-1では、審査員票を満票獲得したきつね日和がまさかの準優勝という波乱の展開に。今回も、票の行方は読めません!
そして、気になる出順はこちら。出囃子大賞典では、予選の通過順位をもとにドラフト形式で出順を決めています。
これが今年1番の勝負ネタだっ!
それでは、12組の“今年最も力を入れた勝負ネタ”をプレイバック!
塩辛ちゃん
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プロになって3ヶ月という、パワフルな現役高校生ギャガー。高校3年生ですが受験はせず、進路はお笑い1本だそうです。全身緑だからか、開演前スタッフに「枝豆ちゃん」とおつまみ違い間違いされてしまったそうで、ダニエルズさんにも終始いじられていました。4分間、怒涛のギャグパラダイスで大会をスタートさせてくれました。芸名の由来は「父が塩辛好きなので」。塩辛のCM、お待ちしています。
こじらせハスキー
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こじらせハスキーといえば!の、スナック漫才。こんなママとチーママがいるスナック、絶対楽しいので行きたすぎます。ネタが終わっての感想は「いいお酒飲めそう!」「滑ってもウケても、お酒の味って変わらないんです!」。やっぱり、お酒ですね。ネタ後のトークパートでは、「投票してくれたら、東洋館の近くにある380円で飲み放題のお店教えます!」とアピールしていました。それは、教えてほしい!
バベコンブ
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緊張していたというお二人。天馬さん(左)は「由緒ある東洋館の舞台に、萌え袖で出ちゃった(シャツの袖のボタン留めてなかった)。可愛くて加点されちゃうかも」と心配していました。萌え袖の可愛さが審査で加点されたかは不明ですが、ローテンションで淡々とボケていく漫才はじわじわくるおもしろさでした。天馬さんの来年の目標は「緊張せず大きな声で漫才をやる」。すかさず、かわぞえさん(右)から「何年目だよ!」とツッコミが入っていましたが、結成14年目だそうです。
やまびこ
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芸歴1年目という超フレッシュコンビ。1年目とは思えない堂々とした漫才を披露してくれたお二人。子猫ちゃんと女の子は、同じ形容詞で語れるという発見をくれました。子猫でも女の子でも、ニャンニャンできる飲み会なら行きたいですね。優勝したら「投票してくれた人に30万円で焼き肉を食べている動画を送って、感謝を伝えたい!」。感謝の仕方、特殊です。
観音日和
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現役ガチお坊さんコンビ。舞台より法事の方が緊張するということで、リラックスして披露してくれたネタは「修行寺に女子マネージャーがいたら、もっと修行を頑張れるはず!」という漫才。煩悩と邪念が爆発しています。「ネタ時間の都合上、般若心経を大幅にカットしたのが残念」と言っていましたが、気になるフルバージョンはお二人のYouTube「観音日和の坊イズチャンネル」で聞けるそうです。ネタはもちろんトークでも仏教ワードが頻出で、終始全くブレないお二人。いい!来年の目標は「M-1決勝に出て、悟りを開きたい!」。南無いな〜。私も精進、精進!
コムコム
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看護師を辞めて芸人になり、1年間日本全国を回ってウインナーのものまねをしていたのだそう。……ウインナーのものまね?そんなコムコムさんの今回のネタは「オクラマン」。ウインナーじゃないんかーい!「普段はウインナーのものまね、今日はオクラのねばりけです」……え?インパクトのあるビジュアルもキャッチーなフレーズも頭に残ってしまう、不思議な世界観でした。
いかすぜジョナサン
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「まだ売れていないときのベートベン」という発想、何をきっかけに出てくるのか気になります。確かに、偉大な音楽家にも知られざる下積み時代があったかもしれないよな…と妙に納得して引き込まれてしまいました。今回の大会はホウズの人が多いけれど、小俣さん(右)は「ソフトモヒカン」だそうです。「東洋館でネタができるのはうれしかった」と言っていましたが、東洋館で売れていないベートーベンを見られてうれしかったです。
ボシマックス
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こちらも、芸歴1年目のフレッシュなコンビ。1年目にして107組の激闘を制し、予選1位通過で東洋館にやってきました。大学時代の野球部で出会ったそうで、コンビ名の由来を聞かれると「野球で1番大切な拇指球がマックス!という意味です」。……なるほど。出番前、出囃子管理人・吉田に「予選1位通過で優勝した人はいない」と言われたそうで…「出番前にそんなこと言います?!」と言っていましたが、本当になんでそんなこと言うんだよ!「緊張してます…」という言葉とは裏腹に、緊張を感じさせない明るい漫才を披露してくれました。
スレンダーパンダ
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前回のふるさと-1では、見事優勝したスレンダーパンダ。MCの望月さんからは「今回も優勝したら、前回と合わせて40万。中古のワゴンR買えるじゃん!」と言われていました。出囃子の賞レース、夢あるじゃん!今回も、テンポのよい漫才を披露してくれました。コンビとしての来年の目標は「賞レースで勝っていきたい」。木谷さん(左)の目標は「水彩画とか書きたい」。
スーパーニュウニュウ
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ふるやいなやさん(左)の柔らかい話し方が独特で、ぶっとんだ世界観が加速します。ネタに登場するウサギとアルマジロは、手作りのラジコン。大木はちゃんと分解して持ち運べるなど、アイデアと自力で作ってしまう力量に驚きました。芸人さん、すごい!「去年からコントにラジコンを取り入れている」そうで、今回もラジコンが活躍するネタでした。30万円の使い道を聞かれると、大将さん(右)は「去年包茎手術した医療ローンの返済に当てたい」。ふるやさんは「貯金」。対照的なお二人です。
きつね日和
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ふるさと-1の雪辱を晴らすべく、出囃子大賞典の決勝にやってきたお二人。「おいなり達也さん(左)は子どもに人気なさそうな顔してるから、似顔絵のキャッチーな絵描き歌を考えた」という漫才。松本さん(右)にボコボコに言われたおいなり達也さんが「だめだろー!」と言っている瞬間のいい写真もあったのですが、ここは筆者の独断を振るいまして。おいなり達也さんのパーマがアクティブな瞬間の、お気に入り写真を採用しました。
泣くなよ
>>予選動画はこちら!
藤本さん(右)、大きいなーと思っていたら193センチもあるのだそう!それでこの細さ!手足の長さとひょろひょろ具合が、風間さん(左)との好対照でお互いが映える漫才でした。ツッコミがキレッキレだった風間さん、事務所のネタ見せにはタクシーで通っているそうで「15分歩けない」のだとか。予選3位通過だったので、割とどこでも好きな出順を選べたはずなのですが藤本さんが「トリがいい」と言い出し、トリになったのだそう。
終わりよければ全てよし!
では、審査員票を発表しましょうか。1人10票分なので、大きいですよ。
ではまず、オールザッツ漫才総合演出の清水涼平さん。
……スーパーニュウニュウ!
やったーーー!
これはもう、オールザッツ出られるってことでいいですか?
そういうわけではないです!
では続いて、大会実行委員長の松本祥太郎さん。
……スーパーニュウニュウ!
うぉーーーーーー!!!
それでは、審査員の清水さんからコメントをいただきましょうか。
清水さん、どうでしたか?
おもしろかったです。スーパーニュウニュウさん、私服そんな感じなんですね!
「そんな感じ」と言われていた服装がこちら。
そうです!
くれぐれも嘘はつかないでください! 衣装でしょ!
もっと頭のおかしい人なのかと思ったら、平場はふつうなんですね。
平場はふつう、私服は地味めでやらせてもらってます!
ネタの感じと違いますね(笑)。
森の中で服を脱がされて怒っているのが伝わってきて、ツッコミ上手だなと思いました。変なネタなのにリアリティがあって、すごく面白かったです。
ありがとうございます!
全体としては?
おもしろかったです! わけわからんネタから、しっかりちゃんとしたネタまであって。ちゃんとしてた人が、ちょっとかわいそうだなと思いました(笑)。
誰のことだ〜?(笑)
いろんなジャンルのネタが戦うということで、難しいところもあったかと思いますが、皆さんとてもおもしろかったです。今回は、見たことない変なネタに票を入れました。
ありがとうございました!
それでは、12位から4位まで一気に発表していきます!
12位、塩辛ちゃん!
11位、コムコム!
9位は2組います。こじらせハスキー! 泣くなよ!
8位、いかすぜジョナサン!
7位、やまびこ!
6位、きつね日和!
5位、ボシマックス!
4位、バベコンブ!
わぁーーーーーー!!!
では、まだ呼ばれていない3組、前に出てきてください!
まだ呼ばれていないのは、観音日和、スレンダーパンダ、スーパーニュウニュウ。
もうスーパーニュウニュウさん真ん中で!
じゃあ、一応ね。
出てくの早いよ! 単独でやったわけじゃないからな! そして、まだわかんないからな!
ここからは、ポイントも発表していきます。
第3位、77ポイント……観音日和!
うわぁ! お金欲しかったーーー!
年末年始、お坊さんの仕事がいっぱいあるので、そっち頑張ります。
ちなみに、1位と2位は6ポイント差です。
会場票もあって、配信票もあるわけだから。まだまだわかんないね。
そうなってくると、どっちにしてもお客さん票が全然入らなかってこと?!
最後は、1位だけを発表します。
呼ばれた方が優勝です。それでは、発表しちゃいますよ!優勝は……
(ドキドキ……)
ウインナーのものまね!
えぇーーー!
ウインナー、ウィナー!
ダジャレも飛び出して!
では、本当に発表しちゃいますよ!第1回出囃子大賞典、優勝は……
スーパーニュウニュウ!!!
やったーーーーーー!!!今年1番自信があったネタを持ってきたので、うれしいです!
大将さん、開演前にもし優勝したら1万円くださいって言ったの覚えています?
……ちょっと、記憶にないですね。
政治家の逃げ方!
賞レースはなかなか獲ったことがないというスーパーニュウニュウさん。優勝は、数年前の「しぶかわお笑いバトル」以来なのだそう。おめでとうございます!!!
出演者が喜んでくれるのがいちばんうれしい
何組もの芸人さんが「東洋館の舞台に立ててうれしい」と話していて、こちらもとてもうれしい気持ちになりました。伝統ある浅草の東洋館という特別な舞台で、大盛況のうちに幕を閉じた「出囃子大賞典」。沢山の芸人さんに参加していただき、多くのお客様に応援していただき、無事に開催することができました。あらためて、御礼申し上げます。
まだまだ荒削りな出囃子ですが、2023年はもっと皆様に楽しんでいただけるサービスになるよう一意専心努力してまいる所存でございます。2023年も、何卒よろしくお願いいたします!それでは皆様、良いお年を!!!