【ライブレポ】「一味同心 10」に行ってきました。

2022.08.10
ライブレポ

こんにちは!出囃子のライタークロコです。
ライターとしての経験もお笑い好き歴もまだ浅いですが、ご縁あって『出囃子ーDEBAYASHIー』で記事を書かせていただいています。

突然ですが、「一味同心」という言葉の意味をご存じでしょうか?
辞書を引くと「同じ目的を持った仲間が集まり、心を一つにすること」とあります。そんな言葉を冠したユニットライブ「一味同心」に、おしどり大名が参加していると聞きつけて行ってきました。

芸人として売れるべく、同じ志を持つ仲間が集まり切磋琢磨しているなんて。コンセプト、エモーーいっ!

一味同心〜かざあなから売れるのだ!〜

会場は、中野シアターかざあな。通りに面した薬局を曲がって路地に入ると、段ボールの山の横にひっそりと小さな入り口が。住宅地に突然ぽっかり入り口があるので、本当に「かざあな」感があります。


出演は、ゲストのひょろしさんを含めて全9組。
まずは有志の5組がショートネタ→9組それぞれのネタ→企画、という構成で約1時間半のライブでした。ライブ後に回収されるアンケートは全組しっかり書いたのですが、特に気になった&おもしろかった3組の感想を。

おしどり大名(プロダクション人力舎)

「セクシー大根農家になってがっぽり稼ぎたい」という漫才。
そもそもなんでセクシー大根なんだ!と、もうその発想がくだらなくて最高です。はじめは半信半疑だったはるのぶさんも、てんこ盛り男さんのどシンプルな方法論とパワフルな説得で徐々にその気に…。セクシー大根農家、儲かるかは不明ですがとてもおもしろそうではありました。おふたりとも表情がくるくる変わって、にぎやかで楽しいネタでした。

(左から)てんこ盛り男さん、はるのぶさん

おミルク(ケイダッシュステージ)

「サッカーやりたいから、人集めたいんだよね」という漫才。
もちろんネタなんだけれども、途中「ふだんの2人、本当にこういう感じなんじゃないか?!」と思ってしまうほど、やりとりがナチュラルでした。終始笑顔で明るいキャラクターなのになぜかサイコパスを感じてしまう堀さん、落ち着いているのに振り回される度ちゃんとキレる藤本さん。クラスにこういうパワーバランスの2人、いた気がしてくる。
空気感が独特で、とっても気になるおふたりです。

(左から)藤本さん、堀さん ※引用元:ケイダッシュステージ公式HP

周遊(太田プロダクション)

「幽霊?!と思った女性が、実は…」というコント。
ロングヘアーで白いワンピースに真っ赤な口紅、といういかにもな風体の女性に翻弄されっぱなしの通行人。幽霊でなくてもある意味怖い女性なのですが、山島さんが次のセリフを言い淀んでいると、おもしろのまま冷静に助け舟を出してくれる優しい一面もありました。
ライブ序盤のショートネタコーナーも、「あ、そうなるの!」というネタでおもしろかったです。

(左から)ひとくちコンロさん、山島さん ※引用元:山島さんTwitter

企画「逆クイズ」

逆クイズとは、お題に対して即興でクイズを考えて、そのクイズに正解できたら次のお題を出していくというもの。
MCが出題者となり、AチームとBチームに分かれて制限時間内の正答数を競います。

難しそうなのに、両チームともかなりの正答率!
クイズを考えるのがうまいのか、解答を導き出す頭の柔らかさなのか、両チームとも意外にサクサクお題を消化していきました。「ダウ90000」を答えられるの、すごすぎます。
「こんなに正解が出ると思っていなかった」と驚くMCのちからいっぱい牛込さん。Bチームの後半には用意していたお題が尽きて、Aチームで既出のお題を使い回してなじられるという、おちゃめな展開も。
ちからいっぱい牛込さんのハイテンションでちょっと抜けてるMC、企画のわいわい感を加速させていて、個人的には「とても良いな〜」と思いました。

楽しかったユニットライブ…のはずが?

「みんなで売れよう!」と自分たちでライブを打って、試行錯誤しながらコツコツ芸を磨いているなんて、本当にライブ名の通りです。
(帰り道、近所でラーメンをすすっている出演者のみなさんを目撃し、エモさは更に増しました。)

ユニットライブは初めてだったのですが、芸人さんと距離が近いという魅力がありました。
ネタも企画も楽しかったのですが、ライブ後におしどり大名のおふたりにインタビューしていると「今までで1番ウケなかった」と反省していて…。
詳しくは、おしどり大名のインタビュー記事をご覧ください!

この記事を書いた芸人
某出版社
クロコ(元アルバイト)