ポップな【膝小僧お仕置き】ネタを支えるのは、
学生時代に鍛えた体幹と、先輩芸人の助言
No.005

膝小僧お仕置きストしんぺー

所属:フリー
お仕置き開始:2015年9月
  • 膝小僧お仕置きストしんぺー (1992.3.20)
インタビュー
コンテンツ情報

大学中退→警察学校→
ワタナベコメディスクール

――芸人になるまでの経緯について、うかがってもいいですか?

膝小僧お仕置きストしんぺー(以下しんぺー): 29歳芸歴8年目、22歳から芸人をやってます。芸人になる前は、愛知県の名城大学に通っていました。野球部に入って、バイトはなめらかプリンのお店「Pastel」で。でも大学自体は正直サボりがちでした、やりたいこともなかったので。そしたら警察官だった父親から「警察学校を受けてみろ」と言われて。60歳まで安定しているし、と。3年で大学を中退し、みんなが4年生になるころ、警察学校に入りました。

――警察学校に!!

しんぺー: はい。警察学校は1年通ったんですが、やっぱり小さいころから『M-1』に憧れていたので「警察を辞めて芸人になりたい」と、まずは父親に話しました。

――お父様はどんな反応でした?

しんぺー: いやもう…最悪でした(笑)。「芸人になりたいなら、まずそこでおもしろいことをやってみろ!」と。僕はどちらかというと、クラスでもイジられ役というか受け身というか。当時はもちろんギャグとかもできなくて。父親には「ほらみろ」と。でもそこから一生懸命説得して、最終的には「そんなにやりたいことなら」と許してくれました。上京して、ワタナベ(エンターテインメント)の養成所に通いました。

――なぜワタナベの養成所にしようと思ったんですか?

しんぺー: いろんな養成所を調べて、ワタナベは個別にダメ出ししてくれると知って。週1、週3、週5とコースがあって、週5コースだと1年間で120万。「本気で行くなら、自分でローン組んでこのコースにしたほうがいい。養成所なんて一回しか行かないんだし」と父親にも背中を押されました。

――反対していたお父様も応援してくださったのですね。養成所はいかがでしたか?

しんぺー: もう、めちゃくちゃ濃い1年でした。クラスの人気者というか、みんなおもしろくて。毎日電車の中で緊張してました。

――そのころからピンですか?

しんぺー: いや、中卒の15歳の相方とコンビを組んでいました。1年養成所に通って、そのままワタナベに所属できるのは2割だけ。同期では、ブルゾンちえみと山脇セブンティーンさんが所属になって。僕らは所属できなくて。ちょっとしてコンビも解散して、ピンになって、フリーになって。『出囃子』に登録してる、もんモン(フランシスカ)と組んだ時期もちょっとありました。

――今もコンビを組んで漫才がやりたいと?

しんぺー: 『M-1』を観て漫才に憧れていたので、やっぱり誰かと組みたかったんですけどね〜。チュートリアルさんとかブラマヨ(ブラックマヨネーズ)さんとか、あんなふうに…って。理想と現実は違いましたね(笑)。でも今はもうひとりがいいです! 気楽なので。

バイト先で鍛えられて生まれた「膝小僧お仕置き」ネタ

――なるほど。今の芸にはどのように行き着いたんですか?

しんぺー: 養成所時代にバイトしていた中目黒の小さな沖縄居酒屋で、店長に「毎日なんかギャグやれ」って言われて。出勤したらまず店長と3,4人に見せて。お客さんにも見せて、終わってからも。「おもしろくない」とか言われながら…っていうのを毎日繰り返して。そのなかで、「膝小僧お仕置き」のギャグをやったら、ちょっとウケて。「あ、これいいのか」と。

――バイト先で生まれたんですね!

しんぺー: ですね。それからライブでコント、漫談、いろいろやったあとに「ギャグやります!」って「膝小僧お仕置き」をやったら、ハッピー遠藤さんっていう先輩に「お仕置きのやつだけでネタできるんじゃない?」と言われて、本格的に作るようになりました。

――そこから「膝小僧お仕置きストしんぺー」になったんですね!

しんぺー: いや、当時「しんぺーーーー」っていう普通の芸名だったんで、ライブ終わりのコーナー中に、先輩につけてもらいました。

――その名付け親の先輩も、ハッピー遠藤さん?

しんぺー: しんぺー:いや、その先輩はザ・ビリーバーズ中野さんって方です。ちょっと前に亡くなってしまって。だからもう僕はこの芸名でがんばらないと。これで売れないと。ずっと見られてる気がするんで。膝は大切にしなきゃなと思っています(笑)。

――バイト先の店長さんにしても先輩方にしても、かわいがられているんですね!

しんぺー: 僕はひとりでは考えられないんで。助けてもらってます。

怖くてもやり続けることの大切さ

――ネタはどんな感じで考えているんですか?

しんぺー: 普段から「ここでやったらダメだろうな」ってところを考えています。たとえば、図書館でシーンとなってるときとか。彼女の実家に結婚の挨拶しに行ったときとか。動きのポイントは、膝を高く上げることも大事ですが、実は左手が重要です。左手をぐっと後ろに引くことで腹筋に力が入って、軸を安定させています。

――なるほど、だからブレないんですね(笑)!ネタはどうやって磨くんですか?

しんぺー: 僕みたいなのって、正直いろいろ言われやすいんですよ。「いい」も「そろそろやめたら」も。ありがたいんですが。だから、相談はひとりの先輩にだけ、と決めています。それこそ、芸名をつけてくださったザ・ビリーバーズ中野さんの相方、ザ・ビリーバーズ延藤さんっていう方です。「ラスタ池袋」の支配人をやっていらっしゃいます。

――めちゃくちゃ信頼しているんですね!

しんぺー: 「やり続けたらおもしろくなってくるから」「あいついつまでやってるんだっていう笑いが絶対来るから」って言ってくださって。すごく怖かったけど、実際しつこくやると本当にライブでウケるんです!

――言い切ってくれる延藤さんも、信じ抜くしんぺーさんも素敵です! 芸人をやっていてうれしいのは、どんなときですか?

しんぺー: 出産して2年ぶりにライブに来てくれたお客さんがいて。「お仕置き」ネタを僕が変わらずしているのを観て「安心した」って言ってくださったことがありました。子どもが生まれたこともあって、「愛らしく思えた」「まだやってるんだ」って笑ってくれたみたいです。

テレビでたくさん「膝小僧お仕置き」したい!

――今後の目標を教えてください。

しんぺー: テレビでネタをやりたいです! 『おもしろ荘』(日本テレビ)とか。あとは、『(さんまの)お笑い向上委員会』(フジテレビ)に「モニター横芸人」としても出たいです!

――めちゃくちゃイメージできます! 最後にメッセージをお願いします。

しんぺー: 子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、いろんな人にネタを観てもらいたいです。あと、自分が学生時代イジられキャラで面倒くさいときもあったんで、そういう落ち込んでいる人にも観てもらって元気になってもらえたら、うれしいですね!

【編集後記/by担当ライター小林】

「ウケたときのご褒美は甘いもの! とのことで、たくさん“小道具”をご用意。 糖分摂取後もキレッキレの『お仕置き』でした」

PROFILE

膝小僧お仕置きストしんぺー

所属:フリー
膝小僧お仕置きストしんぺー
生年月日:1992.3.20
出身:愛知県愛知郡東郷町
膝小僧お仕置きストしんぺー
特技:膝小僧お仕置き

膝小僧お仕置きストしんぺー
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  • ライター
    小林 文
    1985年生まれ。フリーランスのライター/エディターとして活動し、『Oggi』等の女性誌やweb媒体にて、ファッション、インタビュー、コラムを担当。仕事のおともは深夜ラジオ。
  • カメラマン
    杉本大希
    1992年生まれ。フリーランスのフォトグラファーとして主にファッション誌の現場で活動。息抜きはサッカー観戦、好きなジョッキーは和田竜二騎手。
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