【どろんこマイクフィフティーナイトベイビー】第2回まーぶん主催ライブの裏側に密着。

2022.12.20
ライブレポ

若手お笑い芸人。ブレイクを目指す彼らは、日夜ライブとアルバイトに明け暮れる。結成3年目のまーぶんもそのうちの1組だ。

「去年よりネタがよくなっている感覚だったのに、M-1は全然上がれなかった。何か変えないといけない。」
「この悔しさを、必ず来年につなげる!」

そんな思いから、新ネタを下ろす主催ライブを毎月開催することに。その名も「どろんこマイクフィフティーナイトベイビー」(以下、D.F.B)。出囃子では、その舞台裏に密着していく。

どろんこマイクフィフティーナイトベイビーとは?
来年のM-1予選を勝ち進むべく、2022年11月から始めたまーぶんの主催ライブ。「新ネタを4本披露する」というミッションを掲げ、毎月15日に開催しています。

まーぶんとは?
2022年結成。ラフィーネプロモーション所属。
“ポエムを書いている方”早瀬と、“シュッとしている方”ぶんたによるお笑いコンビ。
早瀬のポエムは毎日Twitterで更新。カレンダーにもなっている。
ぶんたの好きなお菓子は、じゃがりこ。
Stand.fmにてラジオ「まーぶんの帰り道」を毎日配信中。

>>まーぶんの独占インタビューはこちら!

ケンカしてもどろんこでも、マイク1本で名を上げる!


開演1時間前。
すでに会場入りして、準備中のまーぶん。何やら、書き書き……

徐々に出演者も集まり、場当たりが始まりました。
今回は、普段からまーぶんと仲がいいという3組のゲストが出演します。

※出演者の都合により、一部画像にモザイクをかけています。

D.F.Bのライブ構成は「まーぶん→ゲスト→中MC→まーぶん→ゲスト→中MC→」というように、まーぶんとゲストが交互にネタを披露していきます。
中MCは、ゲストによるトークパートになっているのですが…

ぶんた

ネタの間に次のネタ合わせをしたいので、ゲストはトークで少し場をつないでほしいです。

ゲスト

いつもみたいにケンカしてたら、ゲストのトークパートはすごい長くなるってこと?笑

ぶんた

いやいや、さすがにライブ中に裏でケンカしないから!笑

 
まーぶんのケンカは頻発しすぎて、軽めに警戒されていました。

まーぶん考案の企画については「こうやった方がもっと面白くなりそうじゃない?」「ここはわかりづらいかも」などゲストからもいろいろとアイデアが出て、喧々諤々と意見が交わされていました。


全体の流れを確認した後も、楽屋と会場を行き来しながら準備に奔走するまーぶん。着替えも移動しながら、バタバタです。企画はもちろん、当日の細かい準備も全てに気を回して、やることも考えることもたくさんある主催ライブ。消費エネルギーが莫大だなぁ。

おつりの準備をしているとき、

ぶんた

あれ? 千円札は?

早瀬

今、500円に両替してきちゃったよ。

ぶんた

だからさぁ!!! 小銭はあるって言ったじゃん!

 
小ケンカが勃発していました。

録画のために、タブレットをセッティングしているぶんたさん。
「壁に養生テープで貼る」という、超絶原始的なスタイルでした。

あらかじめバインダーに挟んで、ネタ終わりに書く時間を設けるなど「感想を聞かせてほしい!」という思いが伝わってきます。
終演後にアンケートを熟読している出演者も多く、お客さんと演者のコミュニケーションの一つなのだなと感じました。

諸々の準備が終わったところで、ようやくネタ合わせ。
セリフのタイミングや言い方など、細かい点まで最終調整をしていました。
時間ギリギリまでみっちりやっても、4本目のネタ合わせができず…

早瀬

僕は、4本目が1番不安。でも、ぶんたは4本目が1番完璧って言ってるんですよ。

 
どうやら4本目のネタについて、ちょっと手応えがズレている様子の2人。4本目、大丈夫かな…。
 

バイクは盗まないし、そもそも2輪の免許を持っていないフィフティーンナイト

そうこうしているうちに、ライブスタート。
先月のD.F.Bでは、1本目のネタをいきなり飛ばしたことを暴露された早瀬さん。
2回目の今回は、前回よりリラックスして臨めているようでした。
お笑いライブの前説でよくある「コール&レスポンス」も、早瀬先生による指導のもと行われました。

早瀬

ぶんた君!

お客さん

いつもネタ書いてくれてありがとう!

ぶんた

とものぼ君!

お客さん

いつもネタ覚えてえらいね。ネタ飛ばしても大丈夫だよ!

 
長くてメッセージ性の強いレスポンスでした。

ゲストによるトークパートでは、「まーぶん袋」からテーマを引いてトークしていきます。
どのゲストも普段からまーぶんと仲がいいというだけあって、関係性や早瀬さんの育毛剤の話など盛りだくさんでした。

一生懸命考えて、事前の場当たりでもかなり揉んでいた企画コーナー。
出演者一同がボケ倒しすぎて、ぶんたさんから「ちゃんとやってよぉ!」と思わず本音が漏れる場面も…。
企画コーナーのノリで、ぶんたさんがよく行く(?)という「膝立ちガールズ−バー」なる新しい業態も誕生しました。

ベイビー、ベイビー、ベイビー oooh!

身近にお笑いがあると忘れがちですが「どうしたらもっと面白くなるか」を真剣に考えるって、一歩引いたらちょっと特殊。「面白い」に真剣。
「面白い」は自然発生ではなくて、誰かが真剣に頭をひねって考えたこと。でも、その裏側を感じさせない軽やかなアウトプットが「お笑い」なのだと目の当たりにしました。

準備から本編までライブをまるっと見て、ネタだけでは分からなかったお2人の人間味を垣間見ました。
まじめで頑張り屋なのに、ちょっと抜けているぶんたさん。早瀬さんは、視野が広くてしっかりしている。そんな、まーぶんの魅力に触れた夜でした。

来月は、1/16(月)に開催予定。
どんな新ネタが見られるのか、楽しみです。

この記事を書いた芸人
「出囃子-DEBAYASHI-」
管理人(運営事務局)